灰釉刻文盤口瓶
クメール アンコール王朝期 10世紀~11世紀
高:8.5㎝ 胴径:8.5㎝ Sold
1995年アンコール・ワットの東、約20キロのタニ部落で陶片が散乱する場所が
発見され、その後の調査で窯跡であることが確認されました。
以前からこのような灰釉盤口小瓶はクレン・タイプに属する陶器として知られて
いましたが、タニ窯跡群での調査でもこのような盤口小瓶が出土しました。
このタイプの盤口瓶は不良品として破棄され窯跡に残されたもので、多くの作品
には、歪みや割れなどがありますが、盤口の欠けも比較的軽度で首などの補修
も無く、釉溜もみられ楽しめる小品ではないでしょうか。
高台には、窯印が刻まれています。
クメール灰釉刻文小瓶は東京国立博物館にも、フランス極東学院との交換品と
して収蔵されています。