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裏面
パリー語絵入り経典残欠(象図)
タイ ラタナコーシン美術 19世紀~20世紀初頭
材質 紙 サイズ:横 36㎝×縦 12㎝
タイ仏教経典では、パーリ語を記すためにクメール文字が使われ、パーリ語の経典が使用されています。
パーリ語の貝葉経典のほかに、釈迦が悟りを開くまでの話や、プラ・マライお話などが絵入りで分かり
やすく書かれ人々を導いた折本経典があります。
アユタヤ時代後期からバンコク王朝初期に掛けて、タイで広く好まれた仏教文学で、葬儀や婚礼の際に
はしばしば誦経されました。 このような折本は、コーイ(ムクバナタレボク)と呼ばれる樹木の樹皮を
加工したやや厚手の紙に手書きで製作されます。
この作品は一枚だけで残された残欠ですが、仏陀の本生譚(前世の物語)布施太子の白象でしょうか
厳しく優れた力のある筆づかいで凛とした象の姿がが描かれています。
資料として、また額装して飾って楽しんでいただけるものと思います。