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This is The Khmer Art 06

ナーガ軒飾り

クメール アンコール・ワット様式 12世紀
材質 砂岩 高 102cm 横 61cm


ナーガ(蛇神)は、クメール人の建国神話では神託
により、 カンボジアにやって来た、インドの王子と蛇
神王 ナーガ・ラージャの娘、蛇妃ナーギーが結婚し
国が創られたとされてます。

クメール美術に於いて、ナーガは至る所で表現され
寺院建築では祠堂を守護し、橋の欄干や様々なクメ
ール芸術の中で多用され、クメール美術の一つの
象徴でもあります。

水の神であり、 宝物守護の神として、クメールでは
寺院や、参道、橋の欄干など、いたるところに装飾
され守護神像として、 コブラの7つ (又は5つ、3つ)
の頭を持って表現されています。


この作品のナーガは、5つの頭を持ち、 頭頂をアン
コール・ワット様式の冠帯で飾り、 周縁では美しい
火炎のように立ち上がる唐草で荘厳されています。



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