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クメール美術の塑像彫刻  

クメール バイヨン様式(ロッブリー)
12世紀末〜13世紀初 材質 ストゥッコ 


クメール遺跡では、砂岩彫刻で荘厳された寺院遺跡などが
残され、その美しさを誇っています。 また石造寺院のほか
煉瓦(ラテライト)で建造された寺院などは漆喰(ストゥッコ)
で荘厳されていました。

遺された多くの漆喰装飾寺院遺跡は、 建立された時代の
漆喰装飾は剥落し、ラテライトや煉瓦で積み上げた姿で遺
された遺跡が多く、美しい装飾を遺すものは僅かです。

この出土したストゥッコ群は、すべて同一場所から出土した
ものです。これらの彫刻は、ジャヤヴァルマン7世治世時代
のバイヨン様式に属する作品で、ロッブリー派の彫刻家の
手によるものです。遺例も僅かで極めて珍し
い作品群です。


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Khmer Stuccos