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sa121

漆籃胎蒟醤容器 (Betel Box)

ビルマ(ミャンマー)パガン  20世紀初頭〜20世紀中頃
材質 籃胎(竹)・漆  高 19.5cm 胴径 21cm

檳榔子(ビンロウジ)を薄く切ったものに、キンマ(蒟醤)の葉、水で溶いた石灰を塗り、これを口含み
噛む嗜好品を、キンマと呼び、それらを入れる為のコーン イット(Kun it)と呼ばれる容器です。

竹で編んだ籠に漆で仕上げた、籃胎容器で、素地(素胎)、漆下地、漆中塗、漆仕上げ塗り、漆絵と
多くの工程を経て丁寧に作られビルマの漆器は高い技術と美しさで知られ、中でも嗜好品キンマの
容器は、細かく美しい文様で知られています。

上蓋側面にはメソポタミア起源の黄道十二星座が描かれています、@牡羊座 A牡牛座 B双子
座(ビルマでは双子ではなく(キンナラ)」 C蟹座  D獅子座 E乙女座 F天秤座 (ビルマで
は人物が天秤を持っていますが、ここでは天秤が描かれていません) G蠍座 H射手座 I山羊
座(ビルマではマカラ) J水瓶座 K魚座、以上十二宮が植物文とともに描かれます。

上面には、ビルマの曜日である、日曜(とり) 月曜(トラ) 火曜(ライオン) 水曜、午前(牙のある象)
午後(牙のない象) 木曜(ネズミ) 金曜(モグラ) 土曜(へび)と中心に太陽の象徴である孔雀を描
いています。

おおよそ60年〜80年が経過した実際に使用されたもので、キンマ容器の内部は、生葉やビンロウジ
の実などを入れるため漆に痛みがあるものが多く、この作品では内部の一部と、底面の一部に漆の
塗り直しがありますが、特に気になるものではないと思います。

時代を経た漆で落ち着きがあり小物入れやインテリアとしても楽しめる作品ではないでしょうか。


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