【出城】

The Great Departure H:25cm,W:19cm

出家を決意した太子は29歳の時、カピラ城が深い眠りについたある夜、解脱して悟りを開き仏陀になるまではけしてここには
戻らないと心に誓い、城と家族をすて、愛馬カンタカと馭者チャンダカを連れ城門から抜け出します。
城の人々が目を覚まさぬよう馬の蹄の音を消すために馬の足をヤクシャ(夜叉)が協力しささえます。
勝利へむけての出発、悟りへの第一歩を踏み出す太子の前にはだかるのはマーラ(俗界を支配する王・悪魔)です、太子
の成道を妨げ阻止するため現れます。
夜明けに、マウネーヤという所まで来て、馭者チャンダカに首飾りなどの装身具を渡し、父王や妃に渡すよう頼み、カンタカと
チャンダカに別れを告げます。
泣きながらチャンダカとカンタカは城へ帰り、愛馬カンタカは、嘆きのあまり城に着くと死んでしまいます。
太子は、その場で、通りがかった猟師の粗末な服と立派な服と交換し、右手で剣をぬき、左手で長い髪をもち切り落とし、出家
者となり多くの修行者を訪ね歩きます、この時代、輪廻の苦悩から開放され悟りを得るためヨーガ(禅)と激しい苦行が行われ
、太子は数々の苦行をしますが、誰よりも激しい苦行を行った上で、激しい苦行でも最高の悟りの境地は得られないと考えま
した。
苦行をすてブッダガヤへ向かうときナーガ・カーリカ(水の神)に「この近くのピッパラ樹の下に金剛座があります。過去・未来の
諸仏は皆、この座で悟りを開かれます、そこにお座りなさい」と導かれ、目的を達するまでここを立たないと決心します。
太子が悟りを開いて世の中の人々を教化すると、魔王(悪魔)の世界が狭まってしまいすので、再びマーラ(悪魔)があらわれ、
誘惑したり、魔衆の軍団に襲わせますが、正義の智慧によって打ち破り、マーラも消えうせ、その夜、静かに瞑想していた太
子は、無明を解脱し、最高の真理をさとり、仏陀(釈迦)となりました、城を出て6年の歳月がながれ仏陀は35歳になっていました。

この作品では、愛馬カンタカの蹄の音を消すために、ヤクシャが足を持ち上げています、作品中、仏陀を含め神々は尖った
帽子のような姿で表されています。
空中に飛びカンタカの前で歯をむき出したた鬼面のマーラ(悪魔)が手には剣を持って行く手を阻んでいます。
馭者チャンダカはカンタカの尻尾をつかんでいます。

画像をクリックして頂くと大きな画像をご覧いただけます。

Gallery