SA149

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仏陀胸像(トルソー)  価格 Sold
タイ アユタヤ王朝期 17世紀
材質:青銅鍍金 高:8.3㎝(展示台含 高:10.5㎝)

青銅の緑青と眩く美しい金の良く残るアユタヤ王朝期の仏陀胸像です。

タイ族によるアユタヤ王朝(1341年~1767年)はタイ国の中部アユタヤ
を中心に展開し、中国やインド、ヨーロッパを結ぶ地の利を生かし貿易で
栄え、クメール帝国をも脅かす強国として華やかな文化が開花しました。

この時代、仏教国であるアユタヤ王朝では多くの美しい仏像が造像さ
れましたが、隣国ビルマの侵略によって滅亡します、戦乱のなかアユ
タヤの街、寺院や仏像など総てが徹底的に破壊されました。

この胸像もそんな戦乱のなかで破損し土中したと思われます。

仏陀は諸行無常、永遠に変わらず存在するものはない

諸行無常を知って生きよ。世の中は自分の思いとは関係なく常に移り
変わるものとブッダは説きました。

諸行無常を具現し、アユタヤ王朝の栄華と滅亡の歴史を物語たり、目
まぐるしく歴史が動く中、土中にて悠久の時間を経て緑青を纏い胸像
となっても、なを永遠の金の輝きを宿す美しさをみせる作品です。