SA150

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仏陀坐像残欠   価格  Sold
タイ スコータイ王朝期 15世紀
材質:青銅鍍金 横:12㎝ 高:5㎝(展示台含 高7.2㎝) 奥行:7㎝

現タイ王国の歴史は、スコータイにいたタイ族がクメール帝国の支配を
脱して、13世紀中頃にタイ族初の王朝を興しました。
スコータイ王朝はアユタヤに併合される200年ほどの短いものでした。

近隣諸国の影響を受けながらも、スコータイ美術は独創的で優美な美術
様式をつくりだし、スコータイ様式の仏像は、流れるような曲線による体躯
の表現に特徴があり、タイの仏像で最も優雅で美ししいとされています。

仏像の美しさは尊顔とともに、経典にある仏像の手は今やひらきかけよう
とするレンゲの花のように表現するとある、手の表現にあります。

この仏陀坐像残欠は、スコータイ時代のオリジナルの黄金で覆われた、
驚くほどの美しい鍍金を残す稀に見る作品です。

スコータイの特徴をよく表現した曲線を描く腕からふっくらとした甲、優雅
な曲線を描く指や指先の表現は、なかでも秀逸な作品であり、数少ない
典型的なスコータイ仏像の資料価値としてはもちろん、美術品として価値
のある秀逸な残欠作品です。