The FACE  東南アジア世界遺産の尊顔 Ⅰ

神像頭部(女神)  価格 Sold
クメール バプーオン様式 11世紀
材質:砂岩 高:11.8㎝(展示台含 高:20㎝)

世界遺産であるアンコール遺跡群で知られるクメール美術はクメール族
がつくった美術で、地域は現在のカンボジアでインドシナ半島の南東部の
一隅にあり、東はベトナム、北はラオス、北西部はタイに隣接しています。


この作品はアンコール王朝期の若々しく、穏やかで美しく整った尊顔の
11世紀バプーオン様式の神像頭部です。

女神像であったと思われるこの作品は、ヴィシュヌの神妃ラクシュミー
として造像されたものでしょうか、ラクシュミーは美と幸運の女神であり
アンコール王朝時代に盛んに描かれるインドの叙事詩「ラーマーヤナ」
のヒロインであるシーターはラクシュミーが姿をかえたものととされてい
ます。

研磨された美しい石肌は、選ばれた粒子の細やかな密度の高い砂岩
で制作されています。

バプーオン様式はバンテアイ・スレイ様式を受け継ぐ、優美さが特徴の
造像が行われ、あごの中央を彫り窪め、編み上げられた頭髪と若々し
い尊顔はバプーオン様式の特徴を顕著にあらわしており、状態も良く
小品ながら、大変優れた美しい作品です。

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