ビルマ漆工芸美術 06

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朱漆蒟醤猿文丸櫃  

ビルマ パガン 19世紀~20世紀初     価格¥28,000円
材質:竹(藍胎)・漆 高:11.5㎝ 径:21㎝

檳榔子(ビンロウジ)を薄く切ったものに、キンマ(蒟醤)の葉、水で溶いた石灰を
塗り、これを口含み噛む嗜好品を、キンマ(蒟醤)と呼び、それらを入れる為の
コーン イット(Kun it)と呼ばれる容器です。

竹で編んだ籠に漆で仕上げた、籃胎容器で、素地(素胎)、漆下地、漆中塗、
漆仕上げ塗り、漆絵と多くの工程を経て丁寧に作られビルマの漆器は高い技術
と美しさで知られ、中でも蒟醤塗りの嗜好品キンマの容器は、細かく美しい文様
で知られています。

可愛らしい猿がいたるところに描かれ、底の中央には虎が描かれていますてい
ます。
比較的古作の作品で落ち着いた朱漆と精緻な蒟醤文様を楽しんでいただける
と思います。

蒟醤(きんま)は、漆器の面に文様を線彫りして、その線の中に黒、黄、緑などの
色漆を充填して、乾かしてから研ぎ出して平面的な文様を描き出す技法
のことで
ビルマやタイに見られ美しく精緻なビルマ、パガンの作品は高名で、世界中の
美術館や博物館に収蔵されています。