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黄金仏陀坐像(プラ・ヨード・トング )  Sold

タイ アユタヤ王朝期 17世紀~18世紀
材質:金 高:2.2㎝(ケースサイズ 7.5×6×2.7㎝)


この小さな金製の仏像は、タイでプラ・ヨード・トングと呼ばれるもので
「旗の上の仏陀」いわゆる軍旗仏で、この時代のタイはビルマとの壮
絶な戦いが続いた時代で、軍旗の上部にこのような仏陀像を忍ばせ
また、兜や鉢巻などの中や身に着け戦いに向かったとされています。

戦いで傷つくことなく、敵を打倒し無事帰還できるように祈りを込めて
護符としたとされます。

遺された仏像は小さなもので、素材は金・銀・青銅・鉛などのものが
遺されています。
素材の違いは身分によるものと考えられ黄金仏は、よほど位の高い
武将のものと思われます。

日本でも「冑仏(かぶとほとけ)」と呼ばれる小仏が近年の研究で明ら
かにされ、戦国時代の武将も兜に秘めて戦いに向かったことが知られ
ています。

足軽などの下級武士は、高価な金属製の小仏ではなく、仏のすがた
やお経を木版刷りにしてお守りにし、もう少し位の高い武士は木彫り
のものを身に秘めていたとされています。

弊店の鎌倉では、鎌倉八幡宮に源頼朝が戦勝祈願と自身の守護を
祈願し髻の中に忍ばせ戦に向かった銀製の髻観音「正観音(冑仏)」
が宝物として今に伝わっています。(白旗神社・1189年「髻観音」を
安置し観音堂建立)

口伝では、この黄金仏はタイ、アユタヤのストゥーパ(仏塔)内から見
出されたとされています。
この触地印を結ぶ黄金仏は、可愛らしい姿で戦場での壮絶な戦は想
像もできませんが、そのような歴史のなかで遺された小仏です。

現代のタイ国では、護符文化が盛んで「プラ・クルアン」は、様々な小
仏や高僧などをアクリルのケースに入れ枠を金・銀・メッキ枠でペンダ
ントにして、首からさげて護符としていますが、このプラ・ヨード・トング
も有名な護符で特に時代のある金製仏は数も少なく貴重であります。


ガラスの入った高級感のある黒色の展示ケースで、画像では白地で
すが、中は黒・白のリバーシブルで、お好みで変えることが出来ます。
ケースに厚みがありますので、最後の画像のように立てての展示も可
能です。
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