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執金剛神頭部（ヴァジュラパーニ）

ガンダーラ　2～3世紀
材質：片岩　　高：5cm（展示台含　高：9.4cm）
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執金剛神はヴァジュラ（金剛杵）を持して仏陀（釈迦）の守護を司る神です。
ガンダーラ美術の、仏伝浮彫では、仏陀の脇でボディーガードとして頻出
し、アレクサンドロス大王やギリシャ神話のヘラクレスに由来するとされます。

この作品も、仏伝浮彫（レリーフ）から剥離土中した頭部と考えられ、巧み
な彫刻で流れる髪を簡素に表現し、有髭で静謐のなかにも精悍さを感じさ
せる、ギリシャ・ローマの香り漂うガンダーラ美術の小さくも優れた作品です。