









ブアケム(ロータス ブッダ・蓮の仏陀)
ビルマ(ミャンマー) シャン王国(現シャン州) 17世紀
材質 ブロンズ 高36cm
ミャンマー東北部に住むタイ系シャン族の仏像でタイではブアケム(ブアはタイ語の蓮を意味します、ケムは針)と呼ばれ、頭に蓮の葉と蕾を乗せています。
通常は、降魔印をとることが多く、このように手に蓮の蕾を持つものは非常に稀です、手に三本の蓮の蕾を持ち、茎を支える左手には、インドシナ半島で産す落葉喬木のミロバランの実を持っています。
日本では訶梨勒(カリロク)、または「訶子(カシ)」などと呼ばれ、奈良時代に鑑真和上が日本に始めてもたらし、薬効があり邪気をはらい、霊力があり諸病を癒すといわれています。
室町時代、足利義政の時代より実の形を模した袋に入れ邪気払いとして書院などの柱に飾りました。
胸飾りは、同時代タイのアユタヤ宝冠仏の胸飾りに近いものを付け、観音などの菩薩ではなく、仏陀です。
この仏像は個人の財産、収入が増え、災害などから守ってくれると考えられました。
台座の下部には文字が刻まれています。
バランス的に大きな額と頭部で、背中の太い首、超人的、超能力的な霊力を感じさせる作品です。
台座にある、銘文を研究者の方々のご好意とご協力により、読むことが出来ました。
文字はビルマ文字、シャン語などパリー語も含まれておりました。また、下記の解読文中の「タラタン」様の敬称を王(藩王)と致しましたのは、名前「タラタン」に続く敬称が大臣などの官職以上、少なくも藩王(大名)以上につけられる敬称であることから、王(藩王)と記載いたしました。
「時に清浄なる(満天の星、月の一堂に集まる)金曜日の夜、タラタン王(藩王)がゴータマブッダの像を鋳造し、磨き上げ、まるで生きているかのように作り上げた。万歳!」
解読文