

ガーランド(花綱)彩色残 gs 9 Sold
ガンダーラ出土(アフガニスタン・パキスタン) 2〜3世紀
材質 石灰岩 長55cm(台込60cm)
ガーランド(花綱)は、ローマ時代に流行した建築装飾で、ローマ時代
祭りの日に、子供達が木の葉や花で作った花綱を担いで町を練り歩く
姿をモチーフとして建築装飾に取り入れられたと言われています。
綱を担ぐ童子はエンジェル(天使)であるとされています。この作品は、
ガンダーラ美術の中でも、数少ない石灰岩に彫刻され、オリジナルの
彩色も鮮やかに残るめずらしい作品です。
上部の右端に結合部分の符号としてカローシュティー文字が一文字
刻まれています。この文字はダレイオス1世がインダス川流域に侵入
し、アケメネス朝の属州としたことにより、紀元前5世紀頃に考案され、
紀元前3世紀のアショーカ王碑文は、この文字で刻まれています。
このカローシュティー文字は紀元前3世紀頃には普及していたようで、
ガンダーラでも符号や銘文などに刻まれ使用されていました。断片を
繋いだ補修があります。
MUSAEA JAPONICAD『シルクロード・華麗なる植物文様の世界』 山川出版社
古代オリエント博物館=編 56〜57ページ所載作品

参考図版 MUSAEA JAPONICAD『シルクロード・華麗なる植物文様の世界』 山川出版社 2006年
