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輿の吊り鉤(一対)
クメール アンコール王朝期 12世紀~13世紀初
材質:青銅(内部に鉄) 高:13.8cm(展示台含 高:22cm)
アンコール王朝時代、王族や高貴な婦人などの乗る輿の担ぎ棒に
取り付けられた吊り鉤で、この鉤に吊り輪を取り付け、大きな布
を折りたたんで縄で繋ぎ、袋状にして人が乗る部分としていました。
アンコールの遺跡の浮彫でも確認でき(画像参照)、また周達観
「真臘風土記」では、アンコール王朝期の車やかご(輿)に付いて
詳細に記録されています。
上部は蓮華の蕾を頂点とする花弁や植物文で飾る吊り金具で
使用されて、吊り輪との接触面にへこみが見られ、部分的に内部
の鉄芯の痕跡が見られます。
来歴
2005年 世界遺産プラザ・神々に出会う旅「アンコール王朝展」
主催:クラブツーリズム 後援:在日本国カンボジア王国大使館
出品展示、展示ガイド所載(資料添付)