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ガルーダ  Sold
クメール 11世紀~12世紀

材質 青銅  高:8.5cm(展示台含 高:13cm)

ガルーダ(ガルダ)は鳥族の王でありヒンドゥー教の神で、最高
神ヴィシュヌ神を乗せることでも知られます。

絶大な力を持ち、蛇族より母を救うため甘露を守る神の軍勢を
粉砕し、甘露を奪い引き上げる途中の空中でヴィシュヌと遭遇
し、ヴィシュヌはガルーダの働きに満足し、ガルーダの願いを
聞き甘露なしで不老不死としました、ガルーダもヴィシュヌの願
いをかなえ乗物となる事を約束します、それ以来ヴィシュヌの
乗物となったとインド神話で語られています。

バプーオン(11世紀)からアンコール・ワット様式初期の作品で、
ヴィシュヌを乗せるガルーダ像として製作され、ヴィシュヌは欠
損し、肩に足のみを残しています。


プノンペンのカンボジア国立博物館の玄関フロアーに置かれる
コ・ケー様式10世紀の石造ガルーダを思わせる大きく踏み出
した姿は、精緻で、姿に乱れは無く、動きのある優れたクメール
青銅作品で、小品ながら魅力的な鳥神ガルーダ像です。