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仏教の三尊像  Sold

クメール バイヨン様式 12世紀末~13世紀初
材質:青銅 高:13.3cm(展示台含 高:16.5cm)横:10.2cm

仏教の三尊像は、バイヨン期に多く作られ、石像、青銅像ともに寺院に寄進されました

中央にナーガの上に坐る仏陀、向かって左に4臂の観音菩薩(ローケーシュヴァラ)
右の2臂の女尊は般若波羅蜜(プラジュニャーパーラミター)を脇侍としています。

中央のナーガの上の仏陀の尊顔は、静かに深く瞑想する、その尊顔はクメールの仏教王
ジャヤヴァルマン7世の尊顔を想起させます。

クメールの王族、高位の人々は、死後に神仏との一体化を願う信仰から、仏陀には寄進
者本人
観音菩薩には父を、般若波羅蜜は母として託し造像し寄進しました。

クメール青銅の三尊像として、これだけ小さな作品で完成度の高い作品は類例を見ません。
その精緻でバランスの取れた作りは、制作者の力量は優れて高く、寄進者は恐らくジャヤ
ヴァルマン7世本人であると思われる作品です。

The Khmer bronze art Exhibition クメール青銅芸術の世界 2007年 図録掲載作品