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ガルーダ(飾り金具)
クメール アンコール・ワット様式 12世紀

材質:青銅鍍金 長:40㎝ 幅:9.5㎝ 高:42㎝(展示台含)

アンコール王朝時代、王族などの輿の担ぎ棒の先端に取り付けられた
ガルーダ形装飾金具です。
鳥族の王であり、ヒンドゥー教では最高神ヴィシュヌを乗せる事でも知ら
れるガルーダは、インド、クメールを含む東南アジアで特に好まれ、様々
な神像や装飾で表現されています、また神々と共に多くの叙事詩で語ら
れています。

両脇にナーガが二頭ずつ配され、両掌を開き前に突き出す施無畏印を結
ぶ、欠損や補修の無い完全なオリジナルで一部に鍍金を残しています。
特にナーガを表現したソケット部分にはに多くの鍍金が全体に残され作品
を美しい緑青で覆う、美しくも威厳のある姿の秀逸な作品です。