








漆金彩硝子貼経箱
ビルマ(ミャンマー) マンダレー様式 19世紀
材質 木・漆・硝子・金箔 経箱71cmX21cmX25cm(台込93cmX45cmX40.5cm)
マンダレーはビルマ、アラウンパヤー王朝(1752〜1885年)最後の王都で、ミンドン王により1858年創設され、1886年全ビルマが英国に併合支配されるまで続いた王都です、また第二次世界大戦時には王城に日本軍の司令部が置かれていました。
このマンダレー様式の経箱は、パーリー語のビルマ上座仏教経典を収める経箱で、ビルマでタヨー漆と呼ばれる技法とマンシーシュエチャ漆の技法で製作され、寺院に収められた経箱です。
側面を装飾するレリーフは、タヨー漆で造形彫刻され、厚みは1cm〜2cm程の立体的なものです、経箱と台座は外れ、台座には植物と鳥の脚がみられます。
経箱の上蓋は、19世紀の製作時は上から被せるものでしたが、20世紀中頃に蝶番と前面に鍵が取り付けれています。
※タヨー漆は、籾殻などの灰屑と漆液とをかき混ぜ粘土状にしたものを用いて手とヘラで模様をかたどっていきます、植物模様が描かれることが多く、わずかに仏伝、ジャータカ、ビルマ精霊信仰のナッ神などのレリーフなどがみられ、彫刻のようにより立体的な仕上がりになります。
マンシーシュエチャ漆(装飾としてガラスをはめ込んだもの)は四角、丸、三角などにガラスを小さく割り、漆品の上にガラスはめ込み漆を塗り金箔をはり乾かします。乾燥したら水で洗い流すとガラスの上にのっていた余分な漆や金箔がはがれ硝子面があらわれます。