Hanuman Art Kamakurayama

東南アジアの美術

仏像、仏教美術が中心になりますが、東南アジアの美術より、さまざまな作品をご紹介させて頂きます。

Southeast Asian Art

※写真をクリックして、拡大画像をご覧ください。

仏陀立像


タイ  アユタヤー美術 17世紀
材質 白檀(仏陀) 高 36cm

アユタヤ王朝は、1,350年ウートン王によって築かれ、ビルマに陥落される1,767年まで、約400年に渡り栄え、この王都が残した華麗な美術を、アユタヤー美術と呼びます。
香木、白檀で製作されたアユタヤー王朝期の仏陀像です、高級材質で製作されただけあって、確かな技術により製作された秀作です。
最後の画像の左肩から、衣の下まで割れを補修してあり、手は後補と思われますが、様式、材質、彫と確かな技術によるもので雰囲気を損ねるものではありません。
織機の滑車 NEW

ビルマ マンダレー美術 19世紀
材質 ブロンズ 高15.5cm(展示台込 28.5cm)

マンダレー美術の織機の上部に取り付ける部品の滑車です、上半身が人で下半身が鳥の仏教美術に登場するキンナラを装飾しています、滑車部分の中空のドラムには、金属球を入れ、織機の糸が進むたびに回転しカランカランンと音が出るように作られています。
この手の滑車は木製のものやこの作品のように金属製のものがあり、金属製のこのキンナラは作も良く可愛らしい作品です。
仏陀坐像 NEW

ビルマ シャン美術 18世紀
材質 ブロンズ 高21.5cm

ビルマ(ミャンマー)は、多民族の国家で中でもモン族、シャン族、ビルマ族が覇権を争い、シャン族は最終的にパガン王国を倒しパガン陥落後、ピンヤ王朝、ザガイン王朝、アワ(インワ)王朝など250年余に渡つてビルマを支配しました。シャン州はビルマ(現ミャンマー)の4分の1、14万平方キロの土地を占め、1962年の軍事クーデタ以前には33の藩王国があり、各藩王国(モン)は複数の町と村を従え、それぞれの藩は中心となる町の名で呼ばれました。
シャン族は、言語的、民族的には、隣国のタイのタイ族、ラオスのラオ族と同系の民族です。
このシャン族の作り上げた仏像は子供のような体型と顔つきに特徴があります。

仏陀坐像

タイ カンペーン・ペット様式 16世紀
材質 ブロンズ 高19.5cm


スコータイ美術の範疇に入るカンペーン・ペット様式の仏像ですが時代も下り16世紀アユタヤ王朝期時代の右手を地に触れる降魔印をとっている坐仏です、偏袒右肩に大衣をまとう、左肩から下がる帯状のものをタイではサンカティと呼びますが、臍近くまで垂れ下がり、その先端の処理も見所です、漆と金箔が良く残っています、右太腿から台座にかけてクラックが入ります。
仏陀坐像 NEW

タイ チェンセーン美術 14世紀〜15世紀
材質 ブロンズ 高22.5cm(台込み26cm)

ランナー・タイ
美術とも呼ばれる、チェンセーン美術の仏像です、この美術は大きく二期に分けられ、この作品はチェンマイ様式とも言うべき後期に属する作品で、スコータイ美術の影響も見られ火炎形の宝珠光(ラッサミー)に、螺髪の粒も小さく顔も卵型になっています。
蓮弁の台座に坐していたと考えられる美しい坐仏ですが、残念ながら台座部分と左の膝部分を失っています。

銅鑼 


タイ ラタナコーシン様式(バンコク王朝) 19世紀〜20世紀初頭
材質 銅(銅合金)直径37cm

バンコク王朝19世紀頃の銅鑼です。タイの多くの博物館に展示してあり銅鑼の表面に漆と金箔で装飾してあります。
時代のある銅鑼を入手しようとすると、装飾の無い銅鑼はたまに見ますが、このタイプの銅鑼はあまり見かけません。
タイでは、このようなへそ(中央の突起)のある装飾された銅鑼を大きな象牙の間に吊るし、重要な行事などを知らせるのに使用したようです。
へそのある銅鑼で統一感のある良い音がしますが、残念なのことにへその真ん中に穴があき、僅かに音に影響がるようですが、いまだ雰囲気のある良い音を奏でます。

宝冠坐仏


カンボジア 19世紀
材質 木・漆・金箔・ 高46cm(台込50cm)

16世紀には王都アンコールの地もタイのアユタヤに占領され、アンコールの地を放棄しクメール王朝は消滅し、クメールの人々は20世紀半ばまで独立を回復することは出来ませんでしたが、美術はタイやビルマの影響を受けつつも、クメール民族は自身の美をつくり続けます、下段に同じ19世紀のタイとビルマの仏像が紹介されています、宝冠を付け、豪華な衣装で飾られる仏像です。
宝冠仏立像

タイ ラタナコーシン美術 19世紀 (ラーマ2世期 1,824〜1,851年)
材質 ブロンズ 鍍金 高60cm

 
タイでは、このような宝冠仏はアユタヤ後期より、大変好まれ、このように飾りの多いものをソン・クルアン・ヤイと呼び、宝冠はつけるものの飾りの少ないソン・クルアン・ノーイと呼ばれる二つの宝冠仏があります、双手で示した施無畏印が当時の「大海原を静める相」として好まれたようです、この様式の仏像はバンコクの王宮エメラルド寺院でも見ることが出来ます。
宝冠上部先端5cmほどに補修があります。

仏陀坐像 NEW

タイ カンペーン・ペット美術 15〜16世紀
材質 ブロンズ 高16.5cm

カンペーン・ペットの特徴は、典型的なスコータイ美術と比べ、この作品のように卵形の顔に幾分とがった顎があげられますが、この作品は単純な低い台座など典型的なスコータイ美術の特徴を多く備えた仏像です。
肩口などクラックがみられますが、大きなダメージもなくいにしえのタイの仏像らしさが見受けられる作品です。
仏陀立像

クメール アンコール・ボレー  7世紀
材質 ブロンズ 高15cm
Sold
カンボジア出土のモン族のドヴァーラヴァティ美術の仏像で、タイではタワーラワディー美術と発音され、クメールのアンコール・ボレイの出土例からクメールのものをアンコール・ボレイとも、一般にはどちらもタワーラワディと呼んでいることが多く、東南アジア最古の仏像群で、この作品はクメールのプレ・アンコール期の数少ない貴重な仏陀像で,日本では飛鳥時代にあたり、日本最古の飛鳥仏と同時代の仏です、インドのグプタ美術の影響を受けたと言われるタワーラワディー美術の仏像は大きく三つの様式に分けられ、この作品は、初期様式に属し、肉髻が小さく、ごつごつとした大きな羅髪に大きく見開いた目、分厚い唇で口を僅かにあけています、大衣を通肩にまとい裾を広げた姿で、衣縁はゆったりとしたU字の円弧を描き、印相は説法印を結んでいます。
横たわる仏陀

ビルマ(ミャンマー) マンダレー様式 19世紀
材質 アラバスター・漆・金箔・ガラス
高24cm 横72cm


本来は、漆、金箔、ガラスで装飾された鉢巻状の冠と衣を付け、顔、手、足部分のみ、白いアラバスターで表現した仏像ですが、今日では衣のみが部分的に残つています。
拡大写真5枚目、小指に破損したオリジナルの部分を繋いだ補修があります。

クメール文字、パーリ語絵入り経典(プラ・マライ)」

タイ ラタナコーシン美術 19世紀
材質 コーイ紙 幅66cm 全長11m45cm
Sold
タイでは、上座部仏教のパーリ語を記すためにクメール文字が使われ、パーリ語経典が使用されます。
パーリ語の貝葉経典のほかに、お釈迦様が悟りを開かれるまでのお話や、天国と地獄を訪れ、因果応報を説く、プラ・マライのお話などが絵入りで分かりやすく書かれ人々を導いた折本経典があり、このような折本は、コーイ(ムクバナタレボク)と呼ばれる樹木の樹皮を加工した紙に手書きでかかれます、この折本は、プラ・マライのお話が書かれています。
両面全面に経文と10場面の挿画が描かれています、拡大写真の7枚目のように片面に穴あきのダメージがあります。
漆金彩硝子貼経箱
ビルマ(ミャンマー) マンダレー様式 19世紀
材質 木・漆・硝子・金箔 経箱71X21X25cm(台込93X45X40.5cm)

マンダレーはビルマ、アラウンパヤー王朝(1752〜1885年)最後の王都で、ミンドン王により1858年創設され、1886年全ビルマが英国に併合支配されるまで続いた王都です、また第二次世界大戦時には王城に日本軍の司令部が置かれていました。
このマンダレー様式の経箱は、パーリー語のビルマ上座仏教経典を収める経箱で、ビルマでタヨー漆と呼ばれる技法とマンシーシュエチャ漆の技法で製作され、寺院に収められた経箱です。
側面を装飾するレリーフは、タヨー漆で造形彫刻され、厚みは1cm〜2cm程の立体的なものです、経箱と台座は外れ、台座には植物と鳥の脚がみられます。
経箱の上蓋は、19世紀の製作時は上から被せるものでしたが、20世紀中頃に蝶番と前面に鍵が取り付けれています。

東南アジアの仏像などをこちらで紹介いたしていますが、お訪ねいただければ、更に幅広く作品をご覧に入れられます。
お待ち申し上げております。

タイ アユタヤー美術 17世紀
材質 ブロンズ 漆 金箔

高7.5cm 台込10.5cm

微笑みの国タイから請来した、アユタヤー王朝期の仏弟子の頭部です。
このタイプの仏弟子は、仏陀坐像の両脇で合掌した姿でおかれます。
小さな作品ですが、オリジナルの漆、金箔もよく残り、愛らしく、ふっくらとし
た、微かにふくらみをみせる眼、素晴らしい微笑を見せてくれる作品です。

仏弟子頭部

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