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吊り輪(猿) kb152

クメール アンコール期 12世紀~13世紀
材質 青銅 高:9.8cm(9.6cm) 展示台 高:20.5cm


クメールの輿の吊り輪(吊金具)です、吊り輪としては、比較的小さな
作品で、恐らくラーマヤナでラーマ王子(ヴィシュヌ)の援軍として
ハヌマーンと大活躍する猿軍団の猿でしょうか。

意匠的に珍しい作品で一対で遺され、左右から二匹の猿が宝珠を捧
げ持っています。
これらの吊り輪は実際に使用された金具で、強度を保つために心材は
鉄が使用されています。

上端の吊鉤との摩擦や、ブロンズのクラックから心材からの鉄錆が見
られますが、状態は安定しています。

在日本国カンボジア王国大使館後援「アンコール王朝展」2005年
出品展示作品
・展示品ガイド所載(資料展示品ガイド添付)