KS104

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仏手(観音菩薩) Sold  
クメール アンコール王朝期 11世紀~12世紀
材質:砂岩 長:13.5㎝(展示台含 高:16㎝)


バプーオン様式11世紀~アンコール・ワット様式12世紀頃にかけての
ローケーシュヴァラ(観音菩薩)の仏手で、クメールの観音菩薩は、
通常四臂
で表され、四臂に経冊、水瓶、蓮華の蕾と数珠を持物として
います。

クメールの数珠をもつこの仏手は、観音菩薩の慈悲を感じさせる秀逸
な残欠作品です。

硬質の砂岩に彫刻され数珠を持つ仏手の研磨された石肌の表面は、
真贋鑑定の一つの目安になるオリジナルの岩漆(鉄・マンガン他の
酸化物により石の表面に生ずる黒(褐色)の物質=パティナ)が
点在しています。