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【誕生・七歩行】Birth of buddha and Seven steps H:20cm,W:9.5cm

今から2,500年ほど前、インドのシャカ族の王、シッドーダナ(浄飯王)の妃、マーヤ(摩耶)夫人は、ヒマラヤ
山脈の南、カピラ城で寝台に横たわり、天上界(兜率天)から六本の牙のある白象が降下しマーヤ婦人の
右脇から入る夢を見ました。

不思議な夢を見たマーヤ夫人の話を聞きシッドーダナ王はバラモン僧のアシタ仙人を呼び占わせました。
アシタ仙人の占夢は「この夢は受胎のしるしで、やがて生まれる子供は、武力ではなく徳によって世界を統一、
統治する転輪聖王か、出家して仏陀となるだろう」と答えました。

やがて、月満ちてお産の為帰省の途中、休憩に立ち寄ったルンピニー園で、アショーカの樹の枝をつかむと、
右脇より痛みも無いままシダ−ルタ太子が誕生しました。

太子は生まれるや立ち上がり、七歩進み「天上天下唯我独尊」と獅子吼すると天上から温冷の二水が頭上
に濯がれました。

この作品では、アショーカの樹に右手でつかまるマーヤ夫人、その横で支えるのは、マーヤ夫人の妹マハー
プラジャーパティーです、マーヤ夫人は太子出産後、はかなくも一週間で亡くなってしまいます、この叔母で
あるマーハープラジャーパティーが育ての母となります。
太子が裸体で七歩行している場面を表しています。
太子に向かって左で膝を付き布をもっているのは、生まれ出る太子を麗しい布で受け止めたとされる帝釈天
です、右に太子の頭に水をかける灌水の為のポットをもって控えているのは梵天です。
日本でよく見かける誕生仏は、裾をつけ右手で天を、左手で地を指し、「天上天下唯我独尊」と言ったことを表
す天地を指すポーズですが、ガンダーラなどの古い時代には、天地をさす表現は見あたらず、裸体のまま歩
行する姿です、裾をつけ天地をさすポーズは、後に中央アジアで成立した様式と考えられています。

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