ビルマ漆工芸美術 02

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黒漆金彩唐草文箱   

ビルマ パガン 20世紀初頭(1900~1930年)   
材質:木胎・漆・金箔 高:5㎝ 幅:15.7㎝

木で制作した箱に、黒漆を施し、箔絵で獅子と唐草文が描かれています。
箔絵は黒漆塗りを施した上に、黄の顔料とニームの木の樹脂をまぜたも
ので金箔を施さない部分を塗りつぶし(マスキング)、金箔を貼ります。
1日ほど置き完全に乾く前に水の中で洗い、余分な部分の金箔を落とし
て制作されます。


蓋中央には獅子が描かれていたようですが、すれて殆ど消えかかってい
ます
が、周辺の唐草文は美しく残されています。

所々すれや小さな欠けなどあり、1つの角に大きな漆のはげが見られま
すが雰囲気のある小箱です。