ビルマ漆工芸美術 08
黒漆食篭
ビルマ チャウッカ 20世紀中頃ミャンマー中部の村モンユワの北約15キロメートルに位置しザガイン地方
の代表的な漆工芸産地として知られ、チャウッカはバガンに次ぐミャンマー
第2の漆器生産地で、装飾の無い黒漆塗りの器や人々が日常に使うシン
プルな作品が多いのが特徴です。
この作品は、裕福な家族によって寺院に奉納され、料理した食物を運ぶの
に使用された供物容器です。
シンプルな黒の大ぶりな漆器で、時代を経て枯れた漆の黒が魅力です。
東南アジアの人々の生活の中ではぐくまれたシンプルで美しい黒の漆器
でインテリアとしても雰囲気のある作品です。